キシリトールのおはなし
こんにちは
Largo研究所です
Largo研究所ではキシリトールを使ったレシピをたくさん紹介しています
今日は、そんな「キシリトール」 についてのおはなし
キシリトール
天然の甘味料
キシリトールは白樺の樹液や果物や果物(苺、カリフラワー、ラズベリー、レタス、ほうれん草、茄子、きのこ類など)に含まれる天然の甘味料
虫歯の抑制
砂糖を食べるとバイキンの生成する酸の働きで口の中のpHは酸性に傾き、歯が溶け出します。
しかし、キシリトールは虫歯菌のエサにならず、酸が生成されないのでpHは下がらず虫歯になりません。
また、虫歯菌を成長させないようにする作用があり、唾液の分泌を刺激することにで再石灰化し、虫歯の発生を防止します
血糖値の急上昇を起こさない甘味料
体内での吸収速度が遅いため、血糖値の急上昇や、それに対するインシュリンの反応を起こしにくい特性があります。
糖尿病や糖質制限のある方にも安心して使える甘味料です
吸熱反応
キシリトールの清涼感がミントと相性が良いので、ガムなどによく使われています
キシリトールの清涼感はこの物質が持つ「吸熱反応」による物です
物質が水に溶けるときは熱を放出しますが、キシリトールは熱を吸い込む性質があり、水の温度を下げる特徴があります。
このことにより、口の中で溶けるときに口腔内の水分の熱を下げることで「冷たさ」を感じます。
甘味とカロリー
甘味は砂糖(ショ糖)とほぼ同等
カロリーは約60%
ダイエットにも有効です
お腹のユルさと安全性
キシリトールは体に吸収されにくく、そのまま排出されるためお腹がゆるくなることがあります。
ほとんどの糖アルコール同様、多量に摂取すると弱い下剤の働きをするとも言われていますが、毒性はありません。
犬に与えてはいけない!
犬がキシリトールを摂取すると、すい臓からインシュリンが過剰放出され、低血糖を起こします
意識の低下、脱力、昏睡、けいれんなどの症状が現れ、
最悪の場合急性肝不全を起こし、死に至るケースもあります
絶対犬に与えないようにしてください!
こんなものにも使われています
吸熱反応を生かして
汗に反応して涼しく感じさせるクール加工の洋服。
スポーツウエア、肌着、ペット用の服など。
保湿成分、使用後のベタつきが少ない利点を活かし、
化粧品、ボディケア用品、化粧水、クリーム、美容液、日焼け止め、など。
カロリーを抑え、甘みを付加するために
ダイエットフード
プロテインバー
健康食品
サプリメント
小児用の薬
フレーバーウォーター
「シュガーフリー」と書かれた商品
ガム、グミ、キャンディ、チョコレート、その他菓子類
ジャム、梅干し、ピーナッツバターなど
歯みがきペーストなどデンタルケア用品
調理のポイント
火にかけても焦げません
メイラード反応が起きません。
焼き色がつかないため焼き過ぎに注意が必要です。
プリンなどに使われるカラメルはできません。
焼き上がりがしっとり
水分との愛想がとても良いので、しっとり仕上がります。
パン類、焼き菓子には使いやすいです。
全体的にキメが細かく仕上がりますが、ベーキングパウダー、イーストは少し多めに入れる方が安定するとこが多いようです。
ほとんど粉だけでできているお菓子は配合の工夫が必要です。
チュイールや、食感のサラサラするクッキーには不向きです。
固まりにくい
茶碗蒸し、柔らかいプリンなどにキシリトールを使用すると固まりにくくなります
ゼリー、プリン、ジャムなど作る場合はゼラチンを使う必要があります
ダマができやすい
キシリトールは水分との相性が良いため湿気に弱く、固まりになりやすいです
高温多湿、直射日光を避けて保存してください
調理に使うときはダマを潰してから使ってください
かんたんに手で潰れます