今日の臨書・或因寄所託放
こんにちはLargo研究所です
先日テレビで映画「キングダム」が放映されていましたね
私は映画館でも見たのですがとってもかっこいい映画でした!
「キングダム」に登場するステキなキャラクターといえば「秦の始皇帝、嬴政(えいせい)」。
紀元前221年に中華統一を果たした始皇帝はそれまで色々書かれていた「漢字」を統一し、新しい書体『篆書体(てんしょたい)』を制定しました。
その後、その簡略科が隷書体(れいしょたい)になっていき、さらに楷書体(かいしょたい)、行書体(ぎょうしょたい)ができ、現在の漢字になったそうです
行書の最高傑作と言われる王羲之の「蘭亭序」。
臨書とは古典のお手本を見ながら書くことです。
古典から学べることはとっても多く、日常の作品にも素晴らしく影響を与えてくれます。
今日は蘭亭序の臨書です
蘭亭序とは
王羲之が書いた書道史上最も有名な作品
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出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/蘭亭序 ’’
永和九年 歲在癸丑 暮春之初會 于會稽山陰之蘭亭 修禊事也
群賢畢至 少長咸集
此地有崇山峻嶺 茂林修竹
又有清流激湍 映帶左右 引以為流觴曲水 列坐其次
雖無絲竹管絃之盛 一觴一詠 亦足以暢敘幽情
是日也 天朗氣清 惠風和暢
仰觀宇宙之大 俯察品類之盛
所以游目騁懷 足以極視聽之娛 信可樂也
夫人之相與 俯仰一世
或取諸懷抱 悟言一室之內
或因寄所託 放浪形骸之外
雖趣舍萬殊 靜躁不同
當其欣於所遇 暫得於己 快然自足 不知老之將至
及其所之既倦 情隨事遷 感慨係之矣
向之所欣 俛仰之間 已為陳跡 猶不能不以之興懷
況修短隨化 終期於盡
古人云 死生亦大矣 豈不痛哉
每覽昔人興感之由 若合一契
未嘗不臨文嗟悼 不能喻之於懷
固知一死生為虛誕 齊彭殤為妄作
後之視今 亦猶今之視昔
悲夫故列敘時人 錄其所述
雖世殊事異 所以興懷 其致一也
後之覽者 亦將有感於斯文
或因寄所託 放(浪形骸之外)
或(ある)イハ因(より)テ寄(よ)セテ所(ところ)二託(たく)スル
放浪(ほうろう)ス形骸(けいがい)之(の)外(ほか)二
→)或(ある)いは寄(よ)せて託(たく)する所に因(よ)りて、
形骸之外(けいがいのそと)に放浪(ほうろう)す。
或いは(ある人は)、寄せて託する所に因りて(好むところに従い)、形骸の外に(形式にとらわれず)放浪す(振る舞う)。
ある人は、心の赴くままに、肉体の外面を重んじ、自由に生きようとします。
次回は『浪形骸之外 雖』です
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